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霧野とばりさん画「天泣」のこと

 霧野とばりさん(@_shioconbu_)にご依頼を差し上げていた絵が届きました。

☆霧野とばりさん画「天泣」

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 何から話そう。長くなりますが「七色研究所」からかな?
 あの頃、僕は起き上がれなくてテレビもステレオも煩わしくて、音のしないスマホくらいしか見るものがなかったんです。
 その時に「七色研究所」の霧野さんの絵を拝見しました。
 「なんて絵の具を可愛がる作家さんだろう」と言う印象を持ちました。
 個人依頼は受けているのかなとプロフィールを確認すると、ご健康を損なわれていて「展示会中心のため個人依頼停止中」とありました。ご自身の事を考慮すれば多くの人に作品を見てもらえる場を優先するのは当然です。
 でも霧野さんの絵が好きになりフォロー致しました。
 霧野さんのツイートには、作品や画材、ストラスモア販売中止、ご近所の画材店の閉店、ピクシブ等が呟かれていました。
 Twitterで暫くお休みが続くと老婆心ながら心配になったりもしていました。
 それが今年に入って、ある方が個人依頼のご質問をされたところ、引き受けますとの作家様のご回答。その機会を逃さないようにと、その場でご依頼を差し上げました。

 依頼画題は「風のある日」。
 高校生くらいの少女であれば表情、時代、服、場面は問わず、草木を描いて頂きたいですが特定の植物である必要はなく花でなくても可、制作納期も無しと言うもの。
 作家側としては自由に描いて下さいと言われた方が幾分か楽ですよね。霧野さんのお手紙にもご苦心された経緯が綴られていました。特に、笑顔にするか否か。

 その作品が今日、一時間程前に届きました。これを書くにあたって作品を目の前に置いています。

 作品名「天泣」。
 天気雨のあとに吹く、爽やかな風が少女に涙を忘れさせる、清々しい明るさと共に、自然が感じられる作品です。雨の名残りの中を泳ぐような花びらにトロピカルフィッシュの泡音さえしてくる。何よりも少女の表情。天気雨は思春期にはよくあること、それは悲しいのではなく、辛いのではなく、ただ切ないのです。とても好い作品です。
 それから同梱して頂いた小さな絵「天弓」。描かれているのは、虹を見て思わず笑顔になった少女。どちらの作品にも明日を見上げようとしている少女の姿があります。毎日見ています。

 僕が今までご依頼した作品には「泣いている少女」の絵は一作もありません。それもとても新鮮に思いました。僕が初めて手にする涙の少女が泣き顔ではなく、風を感じ涙をとめている瞬間の姿。
 
 ご依頼を差し上げて善かった。霧野とばりさん、有難うございました。機会を与えてくれたすべてのことに感謝を。

☆霧野とばりさん画「天弓」

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テーマ : ひとりごと…雑記…きままに
ジャンル : 日記

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