閑話休題ー3月ころのこと

 「Tさんって珈琲をよく飲みますよねぇ。前に紅茶の方が好きだって言ってたのにあんまり飲んでるところを見たことないんですけどぉ。」
 初島さんが間延びした口調で話しかけてきました。
 確かに僕は紅茶の方が好きですが外出した時にはほとんど珈琲が主ですので、こう言われてしまうこともありますね。出先でお会いした方々には普通の珈琲好きに思われているかもしれない、です。
 理由はいたって簡単なものです。
 出先で飲む時に「あたり、はずれ」があまりないのが珈琲です。格段に美味しいものに出会うことも稀だけれど、顔をしかめるほど不味い珈琲に出会うこともめったにない。けれど紅茶は「はずれ」があるんです。というより、喫茶店などで飲んだ紅茶を美味しいと思ったことはほとんどありません。実際としては、不味い紅茶に出会うことの方が圧倒的に多い。残念なことです。
 ただ単に丁寧に淹れることを心がけていただければいいのですが、簡単にお湯を注いでくるところが大部分です。丁寧に淹れれば安いティーバッグでもそこそこ美味しい紅茶になるんですよ。まあ、その結果、外では紅茶を諦めて珈琲になってしまうわけです。
 飴色紅茶館のようなお店が近くにあると良いのですけどね。スタッフはゆり系でなくてもいいですよ。紅茶を丁寧に出してくれればいいです。できれば紅茶とのバランスのとれたお菓子もあるといいですけどね。

 飴色紅茶館歓談 (藤枝雅・百合姫コミックス)

 紅茶と言えばですね。神戸に " Otogi " という不思議の国のアリスと童話をテーマにしたパティスリーがありまして、そこのケーキが非常に可愛いんですよ。と言っても僕は常連というわけではなくて、今年の3月に高野山、姫路と回り神戸に立ち寄った時に入っただけなのですけど。
 店内の装飾もメルヘンチックでお客様も女子高生と若いカップルが多いです。男性一人ではとても入りにくいお店なのですが。そこのショコラフレーバーの紅茶は美味しかったですよ。欲を言えば、もっとスタンダードな紅茶が飲みたかったな。
 
 otogi01.jpg otogi02.jpg
 Otogi ・・・兵庫県 神戸市中央区 北長狭通 3-12-4 ☎078-954-7797 

 今年の春先は神戸を往復することが多くて、翌週にはギャラリー・ロイユで開かれていたアルフォンス・イノウエ先生の個展にもお伺いしました。先生の蔵書票レゾネ出版の記念企画ということもあり、最初期の作品から最新の「死後の戀」まで圧巻の展示内容でした。神戸がもっと近ければ足しげく通ったのですが、いかんせん千葉とでは離れすぎています。
 先生にロイユ付近をご案内していただき珈琲をご一緒しながら映画や本、原発、阪神淡路震災のことなど尽きぬ話題に時間を忘れてしまいました。しかしながら、当日、先生は風邪を召されていて体調が思わしくなかったのでご無理をさせてしまったのではないかと気がかりです。
 
 アルフォンス・イノウエ銅板画A01 アルフォンス・イノウエ蔵書票A01
 ギャラリー・ロイユ・・・神戸市中央区北長狭通3−2−10キダビル2F ☎078-595-9070


 その二度の神戸の間には、銀座のスパンアートで永野のりこ先生の初個展が開かれ、そちらにもお伺いさせていただきました。
 僕の永野作品の最初の取り付きは「電波オデッセイ」からだったのですけど、独特のナンセンスさとその中に隠されている陰の部分に惹かれています。

 永野のりこ04 (電波オデッセイ3巻表紙原画)

 先生は漫画作品についてこう話されていました。
 「漫画というのはどこかに出口がないといけないと思うんですよ。バッド・エンドであっても、あの時、主人公がああしていればよかったのに、と思わせる出口を作っておかないといけない。読者が物語のなかで閉じ込められてはいけないって。」
 こういう作品に対する姿勢がただのギャグマンガでは終わらせない共感を生んでいるのではないかと僕は思いました。
 僕はこの個展で「ああ、あれが空ー開放の翔膜ー」と「電波オデッセイ3巻表紙原画」を譲っていただきました。
 前者は「男の娘☆」イベントカタログの表紙用に制作されたもので、「胸を現さない上半身だけで男の子と女の子を区別するのが大変で、骨格とか筋肉のつき方とかいろいろ違いを調べたんですよ。しかも描かれている男の子は人工的に作られた生命体で、維持装置から初めて出てきて、生まれて初めての空を憧れに満ちた目で見上げているところと言うテーマを与えられたのでさらに苦労しました」とおっしゃられていました。

 永野のりこ03 永野のりこ02 (原画と下絵案) 
 スパンアート・・・ 東京都中央区銀座2丁目2−18 西欧ビル☎ 03-5524-3060

 話は戻って神戸ですが、仕事が終わってご飯でも食べて帰ろうということになったのですが、鱗の家の近くにいたんですけどね。そこに「花の館パラディ北野」というフレンチ・レストランがありまして「じゃあ、ここにしよう」と。
 けれど時刻はすでに8時半にかかろうとしていました。「予約はしてないのですが入れますか」と尋ねましたら・・・、そうオーダー・ストップです。対応に出てこられたギャルソンの方に「それでは仕方がないですね。またの機会にします」と言って背を向けようとしたところ、「ちょっとお待ちください」と言い残して彼は何かを確認しに行きました。そして戻ってきて「本来は終わりなのですがシェフがご用意できると申しておりますので、どうぞ」と案内してくれました。なんという幸運!
 店内には僕と相棒の二人だけでしたが、気配を探っていますとどうやら奥の個室にもう一組いらっしゃるご様子。そして運ばれていたのは、オードブル!つまり僕たちは見ず知らずの個室のお客様に助けられたのです。その方たちがいらしたのでキッチンを閉めていなかったのです。
 出されてきた料理は丁寧に作られていて、見た目、味とも楽しめました。僕はメインに子牛の頬肉の赤ワイン煮を頼んだのですが、これが美味しい。赤ワインを煮詰め過ぎて苦みを感じるお店もあるのですが、ここではそういうことはありませんでした。
 あの夜は時間外にも関わらずご配慮いただき有難うございました。次はきちんと営業時間内にお伺いいたします。

 花の館01 花の館02 花の館04 花の館03
 花の館 パラディ北野・・・兵庫県神戸市中央区北野町2丁目16-8 ☎078-271-2979

 こうして書くと、食べて、絵を見て、ぶらぶらして、かなり呑気な日常を送っていたのだと思われてしまいますね。そんなこともなかったのですが・・・。
 例えばですね、ある物語の本筋は陰湿で暗くても、伏線を取り出すとコメディに見えると言った感じでしょうか。まあ、陰湿でもなかったのですけど、それはまた話す機会がありましたら。
 
 

  

 
 

 
 
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