市川「鳥たちの病院」②…ピッキィとちょみ

 僕がコザクラインコを2羽飼っていることは前にすこしだけ書きました。今回はその子たちが病気になった時のことを話そうかと思います。

 1.ピッキィの産卵

 1羽目がピッキィと言う名前で雌の5歳です。この子が先日、産卵で体調を崩して市川にある「鳥たちの病院」のお世話になりました。
 卵を産んだ後、羽を広げて蹲り、手に乗せようとしても掌に捕まっていることさえできませんでした。当然、餌もまったく食べません。
 市川の「鳥たちの病院」に連れて行き、僕が第一に叱られたのは「産卵を甘くみていた」ことでした。
 ①何に対して②いつ発情するのか、を飼い主としてきちんと把握していなかったこと。
 次に体重は定期的に量っていたとはいえ、そのスパンが長すぎ、細かく記録しはじめたのは「体調を崩してから」であったこと。
 第三に「体重の増減」で卵を宿したことに気付かなかったこと、でした。

 人間であっても出産は命がけです。ましてや掌より小さな小鳥です。もっと気をつかって観察していなければならなかったのです。外に出して遊んでいるときにも観察を怠るべきではなかったのです。

 この「産卵」について僕は頭ごなしに叱られました。それも仕方のないことだと思っています。

 そして、産卵の次に問題になったのは餌のあげかたでした。

 僕は通常、餌は自分で配合しています。
 あわ:ひえ:きび=3:1:1(すべて殻つき)の割合です。それに少量の牡蠣殻を混ぜています。健康な状態であればこれで良いのですが、常に「良い」と言うわけではありません。ピッキィが体調を崩した時にまずその点をきつく言われました。
 「食べない時は食べるものを何でもやる。ヒマワリでも、カナリヤシードでも何でも、好きなものをたくさんあげる。そして、元気になったらもとの餌に戻す。」
 もうひとつ食欲がなくなった時に大切なことは「小屋の中を常に明るく、羽をふくらませているようだったら温かくしておく」ことです。
 その指導に従って、小屋にかけていたシーツも取り外し、部屋の電気を消さずに明るくしておきました。それから通常の餌のなかに麻の実、オーツ麦、ひまわり、ソバの実、サフラワーを混ぜてみました。麻の実とソバの実は良く食べました。ひまわりは割っているだけで食べている様子はありません。サフラワーはまったく食べませんでした。ですから、麻の実:ソバの実:オーツ麦:あわ:ひえ:きび=2:2:1:2:1:2にして、ヒマワリの種をオモチャ代わりに5個。さらにエサの食べが悪い時は、麻の実を倍量に増やしました。
 20日間の入院と1週間の毎日の通院、そのあとは週2回の通院。完全に回復するまでにふた月ほどかかりました。今はすっかり元気で問題なく過ごしています。
 
 ピッキィ ピッキィ

 2.ちょみの素嚢炎

 2羽目が「ちょみ」で雄の4歳です。
 この子がヒナの時、うちに来て5日ほどで体調を崩しました。エサを食べなくなったのです。原因は「素嚢炎」でした。

 鳥には「素嚢」(そのう)というものがあり、口にいれたものを一度そこに溜めてから消化器官に送り出します。ヒナのうちはここに最大の問題があるのです。
 ヒナにあたえるアワ玉はお湯でふやかしてからあげるのですが、餌の与えすぎや体の冷えなどで、これが素嚢のなかで冷めてしまい消化不良の状態になり、うまく消化器官におくりだせなくなってしまいます。
 またヒナ用のアワ玉には卵黄が添加されているものが多く、この卵黄が素嚢のなかでアワを腐敗させる一要因となってしまうことがあるのです。
 アワ玉を口から吐き出してしまう(嘔吐)が見られたらこの症状を疑うべきです。

 ちょみはまだ嘔吐まではしていませんでしたが、自分から餌を食べることを拒んだのです。
 「餌を吐いて死んでしまった」という話をたまに耳にします。「餌を喉に詰まらせてしまったんだろう」とも。
 しかし、それは「詰まらせてしまった」のではなく、消化不良で素嚢炎を起した可能性が高いのです。僕も実はピッキィを飼う前に、一羽、この素嚢炎で死なせてしまっています。

 素嚢炎を防ぐためには餌の量と温度の管理が不可欠なのです。ヒナの小屋の中を暖かくしてあげねばならないのです。赤外線のペットヒーターがあるから大丈夫と安心するのではなく、ヒナの様子をみて温度を判断しなければならなかったのです。

 最初のヒナは暖かな春先でした。室温からすれば人間には充分だったのですが、ヒナにとっては赤外線の小型ヒーターだけでは「寒かった」のです。そして、餌の与え方を失敗していたのです。消化できる分の見極めができていなかったということです。
 
 最初のヒナを素嚢炎で死なせてしまった経験から、すぐに病院に連れてきたつもりでしたが、それはあくまで「つもり」であって、実際は「危篤」状態でした。

 「鳥たちの病院」にかかったのはこの時が最初でした。先生からは上に述べた点を手ひどく叱りつけられました。

 鳥は寒ければ羽をすぼめ、羽毛を膨らませ体温を守ります。暑ければ羽を広げて体温を調節します。ですからヒナの小屋には充分な温度を保てるヒーター(ひよこ電球)をいれて、寒ければ近づけるように、暑ければ涼しいところまで離れられるように心がけなければなりません。これは四季に関係なく注意すべき点であるのです。夏だから「寒くない」というのは人間の感覚であって、ヒナの感覚ではありません。
 気温の寒暖とは無関係に素嚢炎は起こる危険性があります。ですから小さなヒナのうちは細心の注意を払わねばならないのです。

 ちょみ01 ちょみ

 市川の鳥たちの病院の先生は厳しすぎる、患者を罵倒するとの声を聞きます。しかし、本当にそれは「罵倒」なのでしょうか?
 罵倒されているとしたら、それは飼い主の甘えを指摘されているのであり、罵倒されて当然の行いがあったのではありませんか?
 非が自分にあり、その罵倒が正鵠を射ているのなら、それは罵倒ではなく激烈な叱責です。
 僕は自分の飼い方の非を認めます。いつまでたっても「正しい飼い方」はできないかもしれません。それでも一日でも長く一緒に鳥たちと過ごすために、厳しすぎるアドバイスを少しでも守ろうと思っています。

 ピッキィ似顔絵00

 ピッキィが体調を回復し通院しなくても良くなった時のレセプトに、先生が描いたピッキィの似顔絵が添えてありました。

 「大変よくがんばりました。」

 それは、生きようとしているピッキィに対してであり、同時に飼い主である僕に対する激励でもあると、今は感じています。






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ジャンル : 日記

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No title

ぅちのィンコも 以前せんせーに診てもらいました。
注意事項をメモするように言われ・・・
必死で書いたこと 思い出します。

ここのところ 元気な様子なので・・・
一ヶ月ほど行ってませんが、
近いうちに 健康診断行こうかなーって、思います☆
 

ご訪問ありがとうございます。

amieさんのインコちゃんも大切にかわいがられているのですね。
小鳥の健康診断は半年に一回でもいいから定期的に診てもらった方が無難です。
本当に具合が悪くなってからでは遅すぎますから。
でも、元気で一緒に遊べているのならなによりです。
これからもずっと一緒にいられるといいですね。
何も特別なことはありませんけど、またお暇な時にブログをのぞきにきてくだされば嬉しいです。
本日はコメントを有難うございました。

はじめまして

コザクラインコって可愛いデスネ。
飼うのってムズカシイですか?

ご訪問ありがとうございます

コザクラインコに限らず小鳥は、動物は、その人が好きなものであればみんな可愛いですね。
飼うのが容易かと訊かれると返答に困ります。生きているものですから「簡単です」とは言えません。
でも、本当に飼いたいと思うのであれば、それは飼育の難易度とは無関係に楽しく思えるはずです。
COCOさんが、良い友人となれる小鳥と出会えることを祈っています。
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全く役に立たない独り言です。

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