閑話休題 … 井伏鱒二さんの言葉

 前にも書きましたが、今年の目標のひとつに「毎月4件以上はブログを更新する」というのがありまして、とにかく「更新」をと焦っております。
 「更新すればよい」と言うものではないことは承知していますが、とりあえずはここまでは潰えずにできております。あとは「もう少し内容のあるもの」ですね・・・。

 僕はムラがあるんです。ありすぎるほどあります。それは自慢とも言えるほどに(しても意味はありませんが)。
 「内容に変化がある」、つまりは「多様性に富む」というのと、「テーマにまとまりがない」のとは似ても似つかない双子の他人のようなものです。僕のは後者そのものですね。

 その「多様性」ということについてですが、これは僕が持つ知識よりも外世界のほうが膨大なのは決まっています。僕がいかに努力しようとも「僕の知っていること」しか書けないわけですから。限度が知れています。豪雨の一滴に並ぶべくもない程度です。
 ですので人様のブログを読むほうが好きなんです。正直な話。

 黄色いヒヨコさんのぬいぐるみを使った四コマ漫画のようなブログとか、部活動で頑張っている話とか、飼っているセキセイインコや猫ちゃんのこととか、わんちゃんとの旅行記や日々の出来事など、素直に楽しいと思います。
 読書感想や楽曲紹介なども熱意をもって情報を収集し、自分のコメントを明確にしています。賛同するか否かではなく、本当に興味深く感じています。
 趣味にも様々あって、海水魚、ビスク・ドール、陶芸、料理、編み物、折り紙、切り紙、プラモデル、イラスト、ゲーム、漫画、アニメ…、エトセトラ。痛車なんかもそうですよね。
 中には職人裸足の方もあって、染色に打ち込み古代色に挑んでいたり、エミール・ガレやアルマリック・ワルターのガラス技法の研究をしたり、その継続する力と探究心に胸を打たれます。

 僕の外部には圧倒的な情報があります。これはネットの普及のおかげでして、恵まれていると言えます。辞書や図鑑、フィールドワークが主だった時代から思えば無限の情報が一瞬で手に入ります。

 そこで思い出したのが井伏鱒二さんにお会いした時のことです。

 情報と世界観について少しだけお話をする機会がありまして、僕が「物書きになるには僕は井の中の蛙で、語るべきなにものも持っていません」みたいなことを言いました。すると井伏さんは次のようなことをおっしゃいました。

 「確かに井戸の中は狭い。どんなに大きな井戸だって体積も面積も決まっているからね。地面より大きな井戸はない。しかしね、それはマクロで見るからそう思ってしまうんだな。もっと細部に目を凝らせば、ミクロも同じように無限であることが見えてくる。
 井戸を生成する鉱物やそこに住む生物。蛙や魚、虫のような動きが目につくものからカビやコケ、微生物までを知覚できるようにすれば、やはりそこにも広大な世界が現れるわけだ。井戸のような狭小な世界に蟄居していても意味がないと感じてしまうのは、その中にいる者の知覚が狭隘だからなんだよ。
 知悉とは精神の働きに負うところが大きい。『井戸の中の蛙、大海を知らず』と言うけれど、ミクロの世界の神になるなら知る必要もない。大海とは体積や面積の大きさのことじゃない。知識の質と方向性なんだ。井戸の中、そのミクロを知り尽くすに及ぶまでの知識を得る努力をするかどうかなんだよ。バクテリアだって物語の主人公になれる。それができないのはその作者に構成力がないからなんだ。知識に基づいたね。」

 当時、高校生だった僕には難しすぎて把握できなかった言葉です。
 あれからウン十年だった現在、僕は雨どいのなかで蟄居している蛙のようなもので、しかもそこにいることで落ち着いてしまって探究心を忘れてしまったようです。
 みなさんのブログを読ませていただいて、自分の姿勢を少しでも正すべきと思わされました。でもきっとこれからも、かなりいい加減な記事とちょっぴり中身のある記事とか混在していくのだろうなと。それでもそれなりの努力をしていこうかと思っています。

 それからもうひとつ、「書くことは素直に」書く。これはきっと大切なことなのです。

 

 

 

 
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