穏やかな自分になるために、

 もうだいぶ以前にいただいた綾辻行人の「Another」をようやく読み始めました(新刊をいただいたので)。アニメとコミックは先に見ているので一応の結末は知っておりますが、それが原作とどう異なるのか、そして、その結末を押さえながら「どのようにストーリーが展開して行くのだろうか」と思いつつ読み進めています。
 それなのに、序にあたるページの一文に目をとめて「眉目秀麗が男性への賛辞だとちゃんとわかっているな。綾辻行人はさすが京大出だけある」と物語とは別のところで変な感心をしながら、「僕は集中力を欠いている」と自覚しておりましたら、案の定、突如として心が勝手なおしゃべりをはじめました。

 僕は何故にこんなにも短気なのだろう?
 いや、正確には短気とは違うだろう、お前のは。
 なぁ、もう少し悪ぶらずに話ができないもんかね?
 弱虫だから悪態をつくのさ。
 まぁ悪態をつくことがお前のファッションになってるから仕方ないか。これは直らんよ。
 だけどさぁ、本当は思ってもないくせに罵詈雑言を故意にひねり出したりするのはみっともない。
 そんなことに脳みそを無駄に使うなら他のことを考えろよ。
 妄想のなかでなら、相手に聞こえない場所からならなんだって言えるし、できるもんな。
 所詮は楽な場所からでしかものが言えないってか。
 呆れた内弁慶だな。
 
 そんな風に複数の自分が無言の会話を頭のなかで展開していた折に、ひょんと背中から声をかけられました。

 「最近のブログって、なんか8月のヒストリーチャンネルみたいですねぇ。」

 振り向くと初島さんが森永Moonlightのミニを抱えて立っていました。

 「ヒストリーチャンネル?」
 「はい、戦争特集ですよー。」
 「・・・そんなつもりはないんだけどね。」
 
 で、はたと思いあたるところがありまして。

 「いや、そうかもしれないね」と。

 きっと彼女には深い意味などなかったので話はそこで終わりました。

 ここからはまた僕の独り言です。

 僕は弱いから暴力を嫌う。そしてそれ以上に、弱いがゆえに自分に適した暴力を求めているのかもしれません。
 例えば、尖閣諸島も竹島も僕の生活には何の影響も与えないのに、その報道に接すると不快な気分を生じてきます。それは愛国心などとは無縁なものです。
 「尖閣も竹島も吹き飛ばしてしまえばいい。地震で海に沈んでしまえ」「沖縄の米軍に尖閣や竹島を渡してしまえ」「北朝鮮のミサイルが竹島に落ちたらどうなるのかな?」などと思いっきり他人の不幸を望む軽口が浮かび上がってきます。それは僕自身が現実には起こりえない暴力を求めているからなのです。

 赤尾敏さんが数寄屋橋で演説をなさっていた頃(僕は小~中学生でしたが)、その過激な言動に惹きつけられ意味もわからずに聞き入っていたことがあります。
 過激な内容もそうですが、何にもまして演説が上手いと思いました。怒りがあれば、そこに笑いもありました。演説自体が単純に面白かったのです。

 ある日、演説を終えて街宣車から降りてこられた赤尾さんに声をかけられたことがあります。
 「君たち、赤いシャツなんか着てるとろくな大人になれないぞ」と。
 僕と友人(彼が赤シャツを着ていました)はその意味がわからなかったので理由を訊き返しました。しかし、この時のシャツの話はどうでもいいのです。その時に赤尾さんが言われた次の言葉が僕の頭の中に残りました。

 「愛国主義は排外主義ではない。一国で生きていくことはできないからね。共産主義は憎むべき思想であるし、それらの国は世界的な不幸の元凶である。しかし、その国の個人の人格そのものを排斥することではないんだよ。本来嫌悪すべきは政治体制であって、人を狂わす思想であって、個人ではない。まだ君等には難しくてわからないだろうな。」

 まだほかにも話されていたとは思いますが、僕の記憶力のメモリーは少ないので覚えきれませんでした。

 今、僕はこの言葉を自分に当てはめてみます。

 自己主義とは排他主義ではない。考え方の違いや生活習慣の違いからトラブルの元になるかもしれない。他人との相容れない部分とは、考え方や生活習慣の差であって、その個人の人格そのものではない。自分が中心だとしても一人で生きていくことはできないのだから。

 性格の不一致が離婚の最たる原因だと言われています(そういった方が割り切りやすいこともあるかもしれません)。しかし、もともと性格が一致するわけはないのです。
 「あなたと僕は全く同じ」だとしたら、そんな気持ちの悪いことはありませんし、不都合です。お互いが折り合いをつけられる限度において「一致」しているすぎないのです。

 僕は他に求めすぎているのです。自分のことは例外に置いたままで、都合のよい条件だけを相手に求めているのです。

 書いていることが支離滅裂になってきましたので、この辺でやめておきます。

 最近、この傾向が強いので、気が狂いだす前に、ちょっと別のことを始めてみました。

 「瞑想」です。

 と言っても特別難しいことをするのではなく、じっと正座をして自分の呼吸に意識を集中させるだけです。
 自分が呼吸していることを感じ取り、自分の体内の音を聴く。もちろん、まだまったく集中できるわけがありません。雑念が留まることなく湧き上がってきます。
 そんな時どうするのかを相談したところ、「雑念をおこしている自分を認めるのです」と言われました。「ああ、この人はまたひとりでおしゃべりをしているな」と第三者的に。そして、「再び呼吸に耳を傾けるために意識を集中させればいいのです」と。

 穏やかな自分を求める努力を少しずつ始めてみようかと思っています。






 

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