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佐香厚子「しゃぼん玉シリーズ」

 「いちごパフェでデート」 (単行本未収録)

 まず最初に「しゃぼん玉シリーズ」ではありませんが、佐香厚子先生のデビュー作をご紹介しておきます。
 週刊少女コミック昭和52年4月24日号に掲載されました。非常にテンポの良いコミカル・ラブ・ストーリーです。
 
  いちごパフェ 

 キャンディ・ショップでアルバイトをしていた達郎に会った瞬間から気になって仕方のない由紀。仲の良い友達はみんな初デートの経験者。ひとり取り残された感じで、憧れのふたりで食べる甘いパフェに憧れつつも、初めてのデートの時にいちごパフェのいちごを取り落すような失敗をしたら大変と杞憂に悩まされる由紀です。そんな由紀の夢にまで現れるいちごパフェと達郎。ちょっとしたアクシデントからストレートに告白した由紀は、お互いの好意を確かめることに成功します。しかしある日突然に、彼が美女と同棲しているとの疑惑がもちあがり…。

 単行本未収録なのが残念です。あまり目にする機会のない作品になってしまっています。ぜひまとまった作品集に収録してくださることをお願いします。

 さて、「しゃぼん玉シリーズ」と銘打たれた4冊の作品をご紹介します。
 このシリーズですが、主人公もテーマもすべて異なり連続性はありません。単独の話として編まれています。 
 読み切りの短篇から、2~3回に分けられて掲載された中編、しっとりした恋愛からドタバタ・コメディ、ミステリータッチの作品まで非常にバラエティに富んでいます。  
 なぜ「しゃぼん玉シリーズ」と名前がつけられているのかについては、第1集の「立待月・居待月」の巻末にその理由が寄せられています。
 それによりますと、作品は自分自身の投影であり、しゃぼん玉のキラキラした被膜の鏡に映るいくつもの自分の姿と生み出す楽しさをそこに見立てて名前をつけられたようです。
 
 しゃぼん玉

 この第一集には表題作のほか、「窓にはたんぽぽ」「佳奈のほうき星」「あぷりこっと・アップリケ」の4作が収録されています。

 「立待月・居待月」(小学館、昭和55年初版)

 …それは夏の終り。たえ子はお月サマに願いごとをしました。今度の新月の晩までに大好きな相模光太郎くんにあわせてくださいな…

 立待月00 立待月01

 郷里を出て東京の大学に通う春日たえ子。彼女には思い続けている男の子がいました。彼は高校3年の時に隣の席に座った明晰で活発な男の子、相模光太郎。
 しかし彼女は実家の事情で呉服問屋の息子との結婚が決められていました。大学を辞めて結納のため故郷に帰らなくてはならない日が近づいてきます。それまでひと目、彼に会いたいと、東京のどこかの予備校に通っているとの噂を聞き、たえ子は予備校生の多い街角で彼に出会える偶然を待っていました…。

 窓にはたんぽぽ 窓にはたんぽぽ

 「竹丸にむかったら礼!!」(小学館、昭和55年初版)

 竹丸00

 仙台の東高校に通う竹丸。ある朝、青葉通りで牛の群れの暴走に巻き込まれ、単なる偶然で学校一のアイドル・薄野まどかを助けます。それを契機に高校のスーパースターになってしまった本当は弱虫の竹丸。そんな竹丸が、硬派の塊、鬼の応援団に入団させられるはめに。それを見守る幼馴染の生美は心配でたまりません。誤解から生まれたスーパースターは本当のスーパースターになれるのでしょうか?

 併録は、つばめに寄せた二人の出会いと別れを描いた「つばめ」。
 一枚の中古レコードが取り持った邂逅。タイムリミットは午後8時40分。一瞬から生まれる本当の恋心。この一日の行方は…。

 「矢萩の里の物語」(小学館、昭和55年初版)

 矢萩の里00 矢萩の里01

 忍者の隠れ里との伝承が残る矢萩の里。その貧しい山奥の村に分校の教諭として赴任してきた柾一臣。彼はそこで街の有力者の息子との結婚が決まっている矢萩久美と出会います。しかしその結婚は久美が望んだものではなく、貧しい村のための政略結婚。しかもその相手は一臣の妹を自殺に追い込んだ秦野君彦。さらに秦野の真の狙いは彼女の家に代々伝わる矢萩の里の財宝の秘密であることが判明する。
 久美と村を救うため一週間後の結納までに矢萩に伝わる謎を解き明かして財宝をみつけなければなりません。一臣たちは石碑の謎や忍び文字の古文書を解き明かすことはできるのか?…

 ミステリータッチに描かれた表題作と「こんこん粉雪」「ぼくのまりもちゃん」を収録。

 「風知り草」 (小学館、昭和57年初版)

 カゼクサ、イネ科スズメガヤ属の多年草。風が吹くと花穂が揺れることからこの名がつけられています。 別名は道端に多く生えているところから道芝などと呼ばれています。
 
 風知り草

 恵は小学1年生の夏にであったヒロ君の思い出が忘れられず、ずっと心の片隅で温めていました。あの日、神社でもらった縁結びのお守り。11年の月日を経ての再会。果たして、ふたりの縁の糸を出雲の神様たちは酔っぱらって結び忘れたり、絡ませてしまったりしてはいないでしょうか?

 風知り草01 風知り草02

 他に「昼下がりのコーヒー」「どんぐりころころ」「環状七号線」を収録しています。この中で「環状七号線」は深く印象にのこる作品です。

 環状七号線00 環状七号線 

 世田谷でアパート生活をおくる庄司。彼の部屋向かいのアパートに住んでいる若い夫婦とその飼い猫。話をすることもなければ、互いの名前も知らないままの出会いと別れ。ふたりを繋いでいるものは「みーしゃ」と言う名前の猫。庄司の中に芽生えたほの静かな恋心と思い出は一枚の猫の写真のなかに…。

 環状七号線01


 

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