スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

つまらない話 … 蝶の恩返し?

 先日、とあるショッピングセンターの駐車場でコガネグモの巣にかかったアオスジアゲハを見つけました。蜘蛛の巣にどっぷりかかったというのではなく、羽の一部がひっかかって、糸付きのトンボ状態になっていました。しばらく眺めながら「外れそうで外れないもんだな。蜘蛛の糸って丈夫だな」とひとり感心しておりました。
 肝心の巣の主は力の限りに羽をバタつかせる蝶の勢いに圧されてか、それとも冷静に力の尽きるのをまっているのか、網の端でじっとしております。
 そろそろその場を離れようと思い立ち、ついっと駐車場から一時は出かけたのですが、なんとなくアオスジアゲハが不憫にも思えました。
 しかし、「巣落ちのヒナは触らない。小鹿がいくら可愛くてもライオンの狩りは邪魔しない。野の草は植え替えない」というのは自然の原則。
 今度は巣の近くまで行って「お前、自力でなんとかしろよ」と見上げながら励ましておりました。その中空をぼーっと眺める様は他人からはどう映ったことでしょう?目出度くも、子供の手を引く母親から「あっちを見たらダメよ」のお墨付きをいただいたかもしれません。
 いくらエールを送ろうとも糸は頑丈で、蝶は非力。そういうことで僕も掟破りの一手を出すことに決めました。
 けれども手で蜘蛛の巣を払うにはやや遠く、草むらに踏み入れば何とかなりはするのですが咲いている花を掻き分けて折るのも…。ということで、そばにあった背の高い雑草の茎を引き抜きまして、さらっと宙をひと撫でしたところ、あっさりと蝶は糸から離れ、彼方の空へとたちまち飛び去って行きました。
 
 その話を事務所の立木くんにしましたら「それじゃ、その蝶が恩返しにくるかもしれませんよ。美少女の姿をかりてきたりしたらどうします?」なんて、絵にもならない空言を繰り出します。
 「あのねぇ、立木くん。蝶が恩返しにくるのなら、蜘蛛が『俺の食料を奪いやがって』と恨みを言いに来る可能性のほうが高いんじゃないかな。ああみえても虫が蜘蛛の巣にかかる確率って低いんだよ。」
 「そうなんですか?」
 「あの巣の主だって何日も食べていないかもしれない。」
 「それがわかっててなんで助けたりしたんです?」
 そう言われてみればその通りです。で、ちょっと思い返して、はたと気づくものがありました。
 「アオスジアゲハだったからだよ。それからね、立木くん。あの蝶は雄だよ、たぶんね。」
 「どうしてわかるんです?」
 「さあ、どうしてだろうね?何となくかな。」
 「何となくですか…?まあ、そんなものかもしれませんね。」

 蝶が恩返しにくる可能性と蜘蛛がお礼参りにくる可能性とを量りにかければ、後者のほうが確率は高いでしょう。なにせ、蝶はひらひらと風に舞う妖精ですから。

 そして昨暁、眠れぬ中でぼやっとした夢を見ました。
 小学生の頃によく遊んだ林の中、野アケビや山芋の弦が絡み付く大きな桑の木がある開けた草地で、気持ちよさそうに飛ぶたくさんのアオスジアゲハ。
 夢のなかの僕はそれを見てこう思ったのです。

 「めずらしいから助けてあげたのに、こんなにいっぱいいるじゃんか。」

 でも、それで良いのです。そんなものなんですよ、おそらくは。
 
 アオスジアゲハ 写真:J-nature.jpより

 
 


スポンサーサイト

テーマ : ひとりごと…雑記…きままに
ジャンル : 日記

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

otosimono

Author:otosimono
全く役に立たない独り言です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitleカレンダーsidetitle
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。