寄生虫を見にいこう!

 数日前のことなのですが、早起きもしたことだし天気も好いことですし、家でじっとしているのももったいないなと、「どこかへいこうかな?」と思案していたところへ、ふっと「そうだ!寄生虫を見にいこう!」と思い立ちました。で、目黒の寄生虫館へ向けて出発いたしました。

 寄生虫館01 寄生虫館イントランス

 目黒寄生虫館は、おそらく世界で唯一の寄生虫の博物館です。1953年に医学博士の亀谷了(かめがいさとる)博士によって設立されました。
 僕が博士にお会いしたのは平成6年のことでしたから、もう18年も前のことになります。博士はこよなく寄生虫を愛しておられました。その語り口は友を語るように、息子を愛しむように、静かながらも抑えきれない情熱に満ちていました。

 さて、動物というものは大概は自由生活をおくっているものです。一部では共生生活をおくるものもいますが、私たちが知っている生物のほとんどは自由意志に基づいて活動し、その活動範囲を選べます。しかしそれが出来ない生物もいるわけです。数からいえば途方もない数なのですが、「名前を挙げてみなさい」と言われたら「ギョウチュウ・・・?」と言う感じになってしまう生き物です。それが寄生虫ですね。

 寄生虫館02 特別展の案内と8.8mのサナダムシ

 目黒寄生虫館に行きますと体長8.8mのサナダムシから、シーラカンスから発見された1mmにも満たないものまで多種多彩な寄生虫が見られます。
 8.8mのサナダムシの長さを体験するために紐がおかれています。ぜひ広げてみてください。その長さを実感できます。

 寄生虫の標本をひとつひとつ眺めていますとこいつらが可愛いんです。生きて動いてたらとんでもないかもしれないですけどね。見ているうちに「狸の八畳敷 はバンクロフト糸状虫症だったのかなぁ?」とか変なことを思ったりもします。
 ところでこの寄生虫ですが本来、適正な宿主に寄生していれば害はないそうです。
 亀谷博士の言をかりれば「寄生虫の目的が宿主に致命的な害を与えるのであれば、寄生虫自身が命を縮めるために寄生することになってしまう。それでは生物として成り立たない。ですから基本的に寄生虫がいたとしても宿主には迷惑をかけないものです。それが本来の宿主からイレギュラーな宿主に移ってしまった場合に、それは害をなすのです」と言うことでした。

 この寄生虫館は国や自治体からの補助金を受けずに、独自の基金と寄付によって運営されています。拝観料も無料になっています。ですので入口やミュジーアムショップのところに寄付金箱が置かれています。拝観された方はお気持ちでもご協力をしていただければと思います。

 ミュージアムショップですがTシャツ、絵ハガキ、書籍、キーホルダーなどを販売しています。僕は「ニベリン条虫」の入ったキーホルダーを1個お土産に買ってきました。

 寄生虫館03 キーホルダー

 寄生虫館を出てからどこにいくか?ですが大円寺の石仏群という手もあったのですがアヴァンギャルドな生き物を見たのですから「次は岡本太郎にしょう!」と言うことになり、表参道へと足を向けました。でも、その前にせっかくの通り道ですので大鳥神社へお参りに。

 大鳥神社は11月になりますと「酉の市」が開かれることで有名ですが、6月30日と12月30日の年2回、大祓が行われます。
 大祓と言うのは、私たちが日々の生活の中で犯してしまう罪穢や災厄を除くために人形に罪穢を移し祓い清めることで心の清らかさを取り戻すために行われます。
 大祓には形代があり、これに家族や自分の氏名を書き、息を吹きかけて罪穢を移します。これをもって年2回の大祓に納めます。

 大鳥神社02 大祓形代

 この時期の大鳥神社の境内には「夏越の大祓“茅の輪くぐり”」が置かれています。くぐりかたは注意書きが近くにありますのでそれを見ながらお試しください。本格的な夏を迎える前に験担ぎにどうぞ。

 大鳥神社01 茅の輪くぐり

 JR目黒駅から原宿へ向かい、途中、表参道の「そば処仙波」でいつものようにくるみそばをいただいてから岡本太郎記念館へと向かいました。

 岡本太郎記念館01 「河童」「歓喜の鐘」

 岡本太郎記念館は、1996年に八十四歳で亡くなるまで岡本太郎のアトリエ兼住居として使われていました。館内の展示作品は多くはありません。しかし、岡本太郎が生涯、芸術の魂の根源とした縄文人を表現したモニュメント「縄文人」から遺作となった未完成の油彩「雷人」まで、コンパクトながらもその芸術の一端を感じられるものです。
 小さな庭園には岡本太郎が制作した「河童」、「動物」や愛知県の久国寺のために鋳造した「歓喜の鐘」の原型複製などが置かれています。
 「歓喜の鐘」の下には大小の木槌が置かれていますので梵鐘がどんな音を出すのか聞くことが出来ます。叩く場所によって音が異なります。その音に何を思うのかはその人次第です。

 岡本太郎記念館02 「呼ぶ」「雷撃」

 2階には油彩画とビデオ上映室があります。結構ボリュームのあるドキュメントが上映されていますのでお時間があれば最後までご覧になられたほうが良いと思います。
 僕は2階展示室に入ってすぐのところにある「呼ぶ」と言う作品に引き付けられました。タイトルを見る以前に振り向いて目に入った瞬間から画中の渦に引き込まれるかのような感覚を受けました。
 昨年、東京国立近代美術館で開催された「生誕100年岡本太郎展」の時もそうですが、彼の作品には確かに熱が生きているのです。その作品に近づくと炎のごときエネルギーが感じられます。

 遺作「雷人」。
 岡本太郎はここにあとどんなものを描き足そうとしていたのでしょうか?
 形ではない形、色ではない色を追い求めた反骨の精神、「芸術作品は個人が所有すべきではない、多くの人に楽しまれてこそ存在意義があるのだ」と個人に売ることを拒否し続け大衆へ訴え続けた岡本太郎。

 「認められるために作品を作るのではない、認めさせるのだ。自分の魂の全てを込めて訴えればそれは必ず可能になる。」

 生前にただ一度お会いしただけですが、その芸術はもちろんのこと言葉のパワーも、僕の狭隘な器では収まるはずのないものでした。

 岡本太郎記念館03 遺作「雷人」

 次はどこに散歩に行きましょうか?あれこれと思い浮かべて計画などを立ててみたくなった1日でした。 


 目黒寄生虫館  東京都目黒区下目黒4-1-1
         TEL 03(3716)1264
         開館時間 10:00 ~ 17:00
         月曜・年末年始休館

 目黒大鳥神社  東京都目黒区下目黒3-1-2
         Tel 03(3494)0543 

 岡本太郎記念館 東京都港区南青山6-1-19
         TEL 03(3406)0801
         開館時間 10:00~18:00(最終入館17:30)
         火曜日休館(祝日の場合は開館)




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